停電

実家からの帰り道、総武線快速に乗っていたときのことです。

東京駅を出てすぐに突然電車が停車し、アナウンスが流れました。

「トンネル内で危険を知らせる信号が発生しましたので、急停車いたしました。」

しばらくおとなしくしていると再びアナウンスが。

「東京駅構内で荷物を落とされた方が、緊急停止ボタンを押されたとのことでした。

ただいま安全確認を行なっておりますので、しばらくお待ちください。」

またしばらくおとなしくしていると、再々度アナウンスが。

「現在停車している位置が送電されていない区間のため、送電が可能になるまでしばらくお待ちください。」

・・・ん?

この状況は初めてでした。

その後のアナウンスでは、送電されていない状態で始動すると、送電線がきれてしまう可能性があるそうです。

めったにない体験をしたなと思っていると、またまたアナウンスが。

「送電を再開させるために、一時的に社内の電気を切らせていただきます。」

昔の地下鉄は、よく駅に着く直前に一瞬電気が切れたものですが、

ここ最近の電車は、社内の電気が切られることはまずないと思います。

この時点では、まだ余裕があったのですが・・・。

 

 

さて、電気が消えました。

真っ暗なトンネル内での停電。

数名が使用している携帯電話の明かりがちょっと雰囲気をかもし出していました。

せっかくなので携帯で写真を、と思ったのですが、携帯のカメラにはフラッシュがなく、

ただの黒い画像になってしまうのに気がついて止めました。

このブログ用に常にデジカメも持ち歩いているのですが、あの暗闇でフラッシュをたいたとしたら、

大ひんしゅく間違いありません。

トンネル内なので電波も通じないため、おとなしく座っているしかありませんでしたが、

またまたまたアナウンスが流れ、「復旧まで10分ほどお待ちください。」との声に、

車内がざわつきはじめました。

そのアナウンスまで、すでに10分ほど経過しています。

私もその雰囲気に飲まれ、意味もなくキョロキョロしていると、隣にいたご婦人が

「降りて移動してください、なんてことになったら嫌ねぇ」と不吉なことを言い出しました。

・・・それ、今言うか?

という思いは伏せて、「そうですね。そうなったら困っちゃいますね。」とにこやかに応えておきました。

10分を過ぎたころ、次の駅を表示する電光掲示板が最初に復旧し、少しして車内に電気が灯りました。

安堵する空気が広がり、さらに3分ほどして電車が動き出しました。

20分以上電車が遅れていましたが、ようやく事態が改善したことへの安心感に満たされているときです。

次の新日本橋で、「安全確認のため、5分ほど停車します。」というアナウンスが流れました。

新喜劇だったら、みんなでずっこけるタイミングでした。

しかしそこはみんな大人。

多くの人が天井のスピーカーをにらみつつ、変な連帯感が生まれたのでした。

09年01月18日  K.S.